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片瀬のひらいた家

所在地:神奈川県藤沢市

用途:個人住宅

延床面積:69㎡

施工:株式会社キムラ建設

​撮影:有限会社スタジオバウハウス

 「片瀬のひらいた家」の大きな特徴は、一枚の大きな屋根によって一体となる室内空間が、機能的・デザイン的なグラデーションの中で、地域コミュニティの「交流の場」として機能している袋小路状の路地に対して大きく開かれていることである。

 「路地—テラスーリビングー個室」とつながる空間は、引き戸によってその開放性の度合を自由に設定できるようになっており、室内の生活から積極的に地域コミュニティへの活動や情報の発信を誘発し、双方向における「見る・見(守)られる」という対等な関係を築くための仕掛けとして機能している。

 路地とリビングをつなぐテラス、またテラスと個室をつなぐリビングは、長年この地に住み続けた施主の、地域社会に対する信頼と共同意識の基盤の上で、積極的に開かれている。

 この場所はこの家の「顔」となり、外部からの助け(サービス)を受け入れることも可能な重要な空間となっている。